院長のコラム

福祉・介護のしごとフェア

2015.02.15

新しい世界

田辺市社会福祉協議会・紀南福祉人材バンクから「福祉・介護のしごとフェアに参加いかがですか?」との依頼があり、物見遊山かねがね先日フェアに参加してきた。参加して来たというのは、見学に行ったという意味ではない。簡単な事業のプレゼンをした後、設けられたブースで個別面談を行ったのである。

父から譲り受けた広い土地にクリニックを建てたのが8年前になる。元々は、街外れの資材置き場だった土地である。譲り受けた当初、企業に賃貸し不労所得を得るつもりでいたが、そんな美味い話はない。何年もの間、固定資産税がかかるだけで何も利益を産み出さないでいた。新たに土地を購入して建物を立てる余裕など無く、仕方なく、人里離れた道路を隔てた開業には不適切と思われるような土地にクリニックを建てざるを得なかった。
開院当初から分かりにくいと不評だったが、徐々に浸透してきて医業経営も軌道に乗ってきた。その頃から、「残った敷地をどうしたら有効活用出来るのだろう。」と常々考えていた。賃貸マンション建設のことや医療モール設立も考えていたが、自分が納得出来るプランは浮かび上がらなかったし、他者からの案件も運ばれないでいた。

一昨年末、長年の思案の末、サービス付き高齢者向け賃貸住宅(以下、サ高住と略)を建設することを決定した。妻が様々な観点から検討を重ね、訪問看護事業所・訪問介護事業所・通所介護事業所を併設することにした。
建築家の千葉学氏がデザインしたクリニックに薬局が存在する地である。統一感・一体感を出すため、サ高住の設計管理も千葉学建築計画事務所にお願いすることにした。昨年初夏に建設が始まった建物は、ようやく概観が見えてきた。3階建の建物はとにかく大きく、要塞あるいはコンクリートの壁と言っても過言ではない。いよいよ今初夏の開設に向けて物事が動き始めた。

社協から依頼があったのは、このような経緯があったからだ。建物は出来ていないし、ましてや雇用人数も確定していなかったが、それでも構わないとのことだった。「まだ出来てないし、何も決まっていないし、実績が全くない事業所に面談に来る人なんておらんよね。暇だったら、早い目に帰ってこようか。」なんて言いながら気楽な気持ちで伺った。気軽な気持ちを反映するかのように、プレゼンする僕はレザーのライダースジャケットを着て行った。
会場に入って驚いた。就活もしくは転職を考えている人達の真剣な眼差しがそこにあった。「しまった。」と思ったのも束の間、「この人一体何者?」「この人何しに来たん。」という冷たい視線を参加者ばかりでなく、参加事業者の方々からも浴びせられることになった。プレゼンでは、まだ詳細は決まっていないが医業経営で得たノウハウを介護事業でも反映させていきたい主旨のことを三分程度で話した。プレゼンの後のブースでの個別面談は盛況であった。注目度の高さを身に染みて理解した。妻が事業主なので能天気な気分で他人事のように参加したが、出資者として心新たにした。
ボクシングの挑戦者のように、大海原に踏み出して行こうとする冒険者のように、心踊るワクワクする新鮮な喜びが僕の中に湧き上ってきている。
さて、一体今年はどんな年になるのだろう・・・、

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