院長のコラム

第26回カラオケ大会の中止および無期限延期のお知らせ

以前このコラムでよく取り上げていた年二回のカラオケ大会は、その後も粛々と執り行ってきた。参加メンバーを入れ替えつつ、人数は増えていく一方だった。前日ぎりぎりまでの参加者への声がけと調整、出欠の確認、賞品の購入等、全部自分が準備しなければならない。当日も、席順と段取り、それに司会進行も院長である僕が取り仕切らなければならない。十五名程度の規模なら何てことないが、これが五十名以上になると正直億劫だ。しかも、医療法人化してからは、カラオケ大会が介護事業所の新人スタッフの歓迎・慰労会も兼ねるようになった。理事長自ら酒を注ぎ激励の言葉をかけなければならない。まさに八面六臂の活躍ぶりである。気苦労が多く、何度中止にしようと思ったことか。けれども、皆の笑顔、そして最後の締めくくり、オフコースの「言葉にできない」の全員大合唱にどれだけ救われて来たことか。

第二十五回目は昨年十二月十三日金曜日、カラオケの題目は「令和元年を振り返って!」で開催した。いつも利用する居酒屋に予約が取れなかったため、初めての場所を選んだ。店主に聞いたところ、五十名は余裕で収容できるとのことだった。それならと見境なく声をかけたところ、参加人数は六十六名に達し、二階のフロアは満員状態になった。L字型のフロアなので端から端まで見通すことが出来ず、座る場所によっては誰が参加しているのか全く顔が見えない。理事長の一気飲みを号令に会が始まれば、案の定てんやわんや状態になった。いつもなら、終了時刻三十分前から自己紹介だ。今回はとにかく人数が多い。宴もたけなわ前に挨拶を始めた。一人一言のはずが、必ず場を読めない人が出てくる。余裕を持って段取りをつけていたが、六十六名が飲んで食べて騒いで、かつ自己紹介をすれば、あっという間に二時間が過ぎた。今回、飲酒しない人もちらほらいたため飲み放題セットにはせず、好きな飲物を飲んでもらうようにした。少し多い目に会費をいただいていたが、酒代が半端ではなかった。

いよいよカラオケ大会である。五十名程度で満席のところに六十数名では、もはやすし詰め状態である。COVID-19予防のため三密、密閉空間・密集場所・密接場面を回避するよう求められている。昨年末のカラオケ大会はこれら三密に加え、密着・過密・濃密の六密状態であった。今振り返ると、神をも恐れぬ行為とはまさにこのことである。激辛モードを選択してのカラオケ大会なので、サビまでどころか一分も歌えない。通常なら二時間強で終了するところだが、とにかく人数が多く、その分準備も要する。終了予定時刻の二十三時で、まだ二十名弱歌えていなかった。舞台で司会進行をしていたら見慣れぬ光景が目に飛び込んできた。あくびをする人、眠たそうにしている人がいるではないか。確かに雰囲気も間延びしているように感じた。「このまま続行すれば会がだれる。次も行きたいという余韻が残らない。」と判断し、実行委員長の権限のもと、会の中断と中止を即刻決めた。カラオケ大会の趣旨上、歌えなかった方には申し訳なかったが、楽しい会を存続するために大英断を下した。

「継続は力なり」、継続し続けることは大事である。けれども、流石にこのご時世、六密を推奨継続することは言語道断である。かと言って、COVID-19がある程度コントロール出来るようになったとして、従来の形のカラオケ大会をまた再開するかと問われれば、答えは否である。クリニックに出入りする人々との親睦会から始まった会が、あまりにも肥大化し過ぎた。そして、形式化しマンネリ化してしまった。クリニックに関わる人すべてが楽しめるイベントは出来ないか、模索し始めた。

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