院長のコラム

肉体改造

近頃気になるCM

素敵な体です。
しかし、こういうキャラは僕には絶対無理です。

 

 最近気になるテレビCMがある。猫背で色白で自信なさそうなメタボが、腹筋が割れ威風堂々とした色黒の人間に変わるCMである。初めて見た時、「人間やればこれくらい出来るんだ。」と衝撃的だったし、「かっこいい、羨まし過ぎる。」と正直思った。ネットで調べたら、入会金とコース料金合わせて35万円程度かかるようだ。この値段が高いか安いかは個人の判断と考える。それよりも、「この肉体改造でどれだけの筋トレと食事制限をしなければならないのだろう。」と考えたら、それだけで僕は断念してしまった。

健康増進と老化予防のため、週2、3回の運動を始めたことは、以前このコラムで書いた。先ずは筋トレとランニングマシーンの組み合わせで取り組んだが、筋肉痛と関節痛で日常生活はもちろんのこと、仕事まで支障を来すようになった。自分の筋力のなさが所以とその後も続けたが、痛みは全く変わらなかった。片やスイミングでは、局所の痛みを感じることなく心地よい全身の疲労感を覚えた。以来途切れることなくスイミングを続けている。どうも、僕の体質には筋トレは合っていないようだ。
トレーニングと同様、厳格な食事管理も僕には無理である。1日1食生活は出来ても、子供のいる我が家で僕だけ低糖質食は不可能である。自分の食べたいものをほどほどに食べ、ほろ酔い加減になるくらいの晩酌が出来なければ生きている意味がないとさえ思っている。

医学的観点からも如何なものか。誰もが羨む肉体美をもつことと、健康であることは同義語ではない。過度な運動によってフリーラジカルの産生を促進することは周知の事実である。ストイックな運動と食事制限で、心身に過度なストレスをもたらすことは自明の理である。そのことにより、ホルモンバランスに影響が出てくることは想像に難くない。低糖質を主体とした偏った食事が生体に及ぼす影響も議論の余地のあるところである。痩せすぎると寿命が短くなるとの報告もある。
痩せているイコール健康で善、太っている即ち不健康で悪といったイメージが、世間に蔓延していると感じているのは僕だけだろうか。筋肉美を求める価値観を否定するつもりはないが、医師の立場からは中庸が一番としか言えない。

そもそもの話になるが、たとえ僕が肉体改造に興味を持って取り組んだとして、一体誰が喜んでくれるのだろう。家族にはきっと煙たがられるに違いないし、クリニックスタッフには見せる場さえない。
面白い話がある。薄毛に悩んでいる友人が、発毛コースにチャレンジしようと奥さんに相談したところ、「今のまま(のあなた)で十分。」と返事が返ってきたそうである。「さすが◯◯さんの奥さん、夫婦愛やな。」と僕が感心したところ、「いや違うんですよ、『そんなお金の無駄使いせんといて』という意味なんですわ。」と返ってきたのには爆笑した。
家の場合、同じことを聞いたらきっとこんな返事が返ってくるに違いない。
「肉体を改造する前に、ねちっこいその性格を改造して!」、、、男はつらいよ。

逞しい体です。
けれども、僕は市井人なのでプチメタボくらいで十分かも。

 

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