院長のコラム

袴パンツ

2012.01.21

ヨウザーの2012春夏

昨年末に買い足したジャケット。
ボタンはすべてジャスティンデイビスのシルバーです。
(ある所で指摘されました。前ボタンは違うそうです)

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 南国と言われる当地でも、最高気温が9℃、最低気温が4℃以下の身も凍るような寒さが続いている。昨年夏に買ったカラスの抜染プリントが施されたフラノ地のスーツ、年末に買い足したすべてのボタンがシルバーに誂えられたメルトン生地のジャケット、ヨウザーにとって、ようやくこれらを快適に着て過ごせる季節の到来である。とともに、この最も寒い時期に、重ねた下着をすべて脱いでの寒中試着会をしなければならない。

「『キュビズム』のごとくカットアンドパッチされた、フランス海軍ジャケットや英国アーミージャケットは、ピカソの『青の時代』のようなカラーバリエーション。ボトムスは、戦国時代の武将の衣装のような萌黄色・白花色・紺碧・紅色など、日本の古典的な色調を思わせるプリーツを施したカバーパンツや袴パンツ。」
ショップから送られてきた案内状に書かれている文章を一部抜粋した。
ファッションは不思議だ、と思う。ピカソ、西洋の軍服、戦国時代の衣装、何れも過去のものなのに、最新であるべきはずのファッションは、いつも過去からインスピレーションを受ける。かといって、デザイナーは過去のものをミックスするだけの存在ではない。スタイリストと異なるのは、そこにオリジナリティーというスパイスを加えてこの世界の雰囲気を表現する。過去と少し未来のエッジのところで今の気分を表現する。
とはいえ、今シーズンのヨウジヤマモトは、タイト・ミニマム・シンプルというメンズファションの潮流からかなり外れていることは確かである。まさに、天上天下唯我独尊である。しかし、皮肉れモノのヨウザーは、こんなコレクションに身悶えるのである。

ところで、この国では、自国の服飾文化に対する正当な評価がなされていないと思う。
昨年、山本耀司氏は、フランス政府から仏芸術文化勲章最高位のコマンドゥール勲章を授与された。前年、北野武監督が同勲章を授与された際テレビや新聞で大きく取り上げられたが、耀司さんの授与はほとんど取り上げられなかった。世界三大映画祭やアカデミー賞の時期になると、日本作品・日本人監督の受賞で話題が持ち切りになる。受賞した作品・監督のことは、一般教養として多くの国民の知るところだが、こと服飾に関しては世界的に有名なヨウジヤマモトもほとんどの国民が知らない。おそらく、服飾は映画よりも文化度が低いということなのだろう。僕の周りでも、ジョージヤマモト?カンサイヤマモトの親戚?といった程度の認識で、いつものことではあるが、ファッションはたかがファション、単なる機能製品・単なる消費材に過ぎないのか、と悲しい気持ちになる。(つづく)

今年の春夏。パリコレの潮流とは全く異なります。

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