裸一貫(水着編)
水泳を始めて、もうかれこれ7年以上になるだろうか?40半ばを過ぎて体力の低下とポッコリお腹が気になりだした。種々の運動を試行錯誤の末、たどり着いたのがスイミング。飽き性の僕がこんなに長く続けられるなんて夢にも思わなかった。元来水泳は好きだった訳ではなく、むしろ苦手、もっと言えば黒歴史だった。高校生の頃、クロールのバタ足が悪いと体育教師Y先生に居残りさせられたのがトラウマに。水泳を始めるに当たって、自主的に取り組むのは困難と判断し、先ずは週一度のスポーツクラブのマイペース・スイミングコースに入会することにした。その名の通り、マスターズ水泳を目指すようなものではなく、自分のペースで泳げばいいだけ。ただし、1時間レッスンの半分はウォーミングアップと四泳法が必須、残り時間を自由に泳ぐ。
今では、月曜夜のマイペース・スイミングと水曜昼がルーチンワーク。かつては週末も泳いでいたが、スポーツクラブの都合により行けなくなった。現在もそうだが、コロナ禍以降、患者数と検査件数ともに激減。予約患者が終了すれば診療を終え、時間が合えばスイミングに行くよう心がけている。泳ぐことが好きという訳ではなく、時間を持て余すくらいなら運動しよう、それが単に水泳に過ぎない。1時間の筋トレやジョギングをしようと思えば、筋肉と関節痛により数日のインターバルを設けなければならない。しかし、スイミングなら毎日泳いでも心地良い疲労感だけ。体力維持とストレス解消にはもってこいの運動だと僕は考えている。
泳ぎ始めた当初、5千円前後のナイキの黒水着にノーブランドのゴーグル。そして、長い髪を束ね収められる耳まで覆う女性用のキャップ。週2〜3回通えば徐々に泳ぐことに慣れ、それとともに水着の傷み具合も目立つようになった。水着、キャップともに、ゴムが伸びればAmazonでその都度格安品を購入していた。とある日、水泳後に水着とキャップを何気に絞っていたら大量の水が絞り出された。「えっ、これってこれだけの水が吸収されているってこと?ということは水着自体が抵抗になっているよな。」ふと浮かんだ。着る服や靴にこだわりがあるのに水着には全く無頓着だった。以来水着も厳選するようになった。
僕はどちらかと言うと内容よりイメージ先行でモノ選びをする傾向がある。そして、一旦こうと決めたら原則浮気はしない。服はヨウジヤマモト、スニーカーはアディダス、水着と言えばspeedo。現在まで同社のFINA(国際水泳連盟)承認モデルのスパッツタイプを愛用している。一度2万円するくらいトップスイマー専用モデルも購入してみたが、伸縮性に乏しくかつ耐久性が悪いため、今は一万円前後のものをチョイスしている。色は当初黒中心だったが、カラフルな色を試すうちプールにはブルー系が映えるように感じている。キャップも現在は、メッシュキャップで長い髪の毛を束ね、その上にシリコーンキャップを重ねている。水着同様キャップも、現在は黒以外のものを選択するようにしている。当初よりも見栄えはそれなりになったが、さて泳ぐ姿はどうだろうか?まだまだ悪戦苦闘の日々である。