院長のコラム

警戒しろ、怯えるな

連日、新型コロナウィルス感染症関連のニュースがトップニュースになっている。ところで、WHOは今回の感染症の正式名称をCOVID-19とすることを発表し、原因ウィルスはSARS-CoV-2と名付けられた。なので、今後は正式名称のCOVID-19を用いて、このコラムで場末の門外漢医師としての私心を述べていきたいと思う。

今回の騒動を一言で言うなら、「騒ぎすぎ、煽りすぎ、偏りすぎ」と感じている。現在の狂騒状態でこれに棹さすような発言や行動をしたら、バッシングの嵐である。椎名林檎が参加する東京事変がツアーライブを決行したところ非難が殺到したとのニュースを目にした。チケットの返金に応じているし、それなりの予防対策はきっととっていることだろう。危険だと思うなら行かなければいいだけの話である。RADWIMPSの野田洋次郎氏はライブを中止することの経済的ダメージを吐露した。彼の場合、個人事務所がライブを運営しているらしく、中止となった場合、莫大なキャンセル料が発生するらしい。そのニュースについてのコメントが、「印税多くあるんでしょ。」「ハイブランドを着ているくせに。」「アーティストとしてエンターテイナーとしてどうなの。」である。彼のファンではないが、空虚感を覚えた。学校が休校になることが決定した現在、COVID-19の感染連鎖を最も引き起こしやすい場所はパチンコ屋と思うのは僕だけだろうか。誰もそれを指摘していない。

現在(2月28日時点 クルーズ船除く)日本国内では患者が191名、無症状病原体保有者19名、死亡者4名だそうだ。ふと昨年のインフルエンザのことが気になり調べたところ、2018−19シーズンの患者数は推定で1200万、2018の死亡者数は3325名とのこと。今年のピーク時には、1週間に600弱、一日あたり80名近くの方々が亡くなられている。調べてみてびっくり、現時点でもCOVID-19よりも遥かに感染症としては重篤なのである。なのに、こんな情報は一切報道されていない。あまりにも偏向報道ではないか。インフルエンザは今年に限った話ではなく毎年の話である。昨年一月などは、過去最多の患者数であったにも関わらず、「インフルエンザが流行した年だったね。」で終わった。自治体から緊急事態宣言が出たわけでもなく、政府から緊急対策なんて話は全く出てこなかった。COVID-19は迅速診断が出来ず治療薬もない。今となっては感染経路も不明である。不安になるのは僕だって同じだ。けれども、迅速診断ができて治療薬もあるインフルエンザとはボリュームが全く異なることを理解しなければ、疑心暗鬼になるだけだ。

こまめな手洗いとアルコール消毒、十分な睡眠、咳をしている人には近づかない、危険と判断したらマスクをする、我々はこれらを励行するだけである。今回のCOVID-19に対する政府への批判は相当あるようだ。評論家、コメンテーターや識者は言いたい放題である。コメントを見聞きする度、「じゃ、あんたが先頭だってやれよ!」内心思っている。今回のCOVID-19は中国が発端である。彼の国はいとも簡単に情報操作を行う。当初隠蔽工作を行っていたが、出来ないと見るや徹底的な封じ込め対策を行った。国の威信をかけて大規模に対策をとっている中国でさえも未だ収束に至っていない。感染症は自然災害と似たところがあると僕は感じている。対応には限界がある。限界はあるけれども、やれることはやる、の気概は大事である。とは言え、全国の小中高と特別支援学校の休校、及び大規模イベントの中止・延期や自粛を、政府自ら要請することはどうなのだろうか。毎年流行しているインフルエンザとの整合性がとれないのでは、僕は思う。COVID-19を針小棒大に評価して、デフレからの脱却が見えつつある日本経済に水を差すことがないよう願う。とにかく、「警戒しろ、怯えるな」である。

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