院長のコラム

長崎・五島へ (旅行二日目)

2023.06.28

(旅行二日目)二日目は五島へ。雲仙から再度長崎市内に戻り長崎港へ。今回の旅行の一番の目的、福江島にある大瀬崎灯台を目指すことに。福江島までフェリーなら3時間半程度かかるそうだが、我々には時間的余裕がないためジェットフォイルでの移動を選択、これなら移動は1時間半程度。11時半に長崎港を出発して福江島には午後1時前に。そこからレンタカーを借りて大瀬崎灯台までは約1時間。往復の移動に2時間、灯台での滞在時間を1時間と考えれば、食事やその他の観光は相当タイトになってしまった。妻子が入念な下調べをするはずもなく、道すがらの標識を見ながら数多ある教会のいくつかに立ち寄り、道中の目を見張らんばかりの海水浴場(高浜海水浴場)に足を止めた。

ナビが案内するまま大瀬崎灯台の駐車場に到着。そこには、灯台まで1.2キロメートルの案内板。普通に歩いても15分くらい程度と高をくくったのは大間違い。林の中の歩道を、基本的には行きは下り、帰りは上りなのだが、右に左に折れ多少のアップダウンもある。しかも舗装されていない自然道なので凸凹していて足腰への負担も相当。何よりも、灯台は林を抜けた先にあり、見えない目的地に向かって歩くことが精神的に辛かった。すれ違う人々の表情もどこか苦悶に満ちていた。ようやく林を抜け眼前に絶景が。けれども灯台まではさらに下り、そこから灯台まで登らなければならない。断崖絶壁に立つ白亜の灯台と東シナ海の風景は確かに一大パノラマだが、もはや観光というよりも苦行状態に。どうにかこうにか展望台にたどり着き、報われた感覚を覚えた。連続テレビ小説「舞いあがれ」の象徴的な場面に選ばれた理由がよく分かった。とともに、俳優をはじめとしたドラマに関わったすべての人々の苦労に思いを馳せた。行きはよいよい帰りは怖いじゃないが、上り中心の帰りはさらに難行、行きの倍時間がかかった。五月晴れの心地よい風がたなびく中、汗をびっしょりかく次第。日頃から運動している僕でさえこうなのだから、御年80を越えた義父母や障害を持った三男には相当堪えたに違いない。

予定通り6時すぎにレンタカーを返却して今日の宿泊先「カンパーナホテル」にチェックイン、夕食は地元の飲食店「相良」に。五島の食材をふんだんに使った料理と地酒は、大瀬崎灯台での想定外の修行に疲れ切った体中にしみた。ホテルへ帰るやいなや専属運転手は敢え無く撃沈。顔を洗って、濡れタオルで体を拭いて寝床へ。翌朝ようやく、ホテルの目玉でもある展望大浴場を三男と満喫した。三日目は移動日。帰りもジェットフォイルで長崎港へ。そこから徒歩で長崎駅に向かい、駅構内で今回の旅行初の長崎ちゃんぽんを堪能。バスターミナルで長男と別れ、我々はバスで長崎空港に移動し一路伊丹空港へ。伊丹で長女と別れ、義父母を含めた我々5人はホンダ・フィットで自宅へ。

9連休の序盤戦はこうして慌ただしく終わった。このコラムを読んでくれた方はご存知のように、我々家族の旅行に目的などほとんどないと言っても過言ではない。出たとこ勝負、行き当たりばったり、運任せ。子供達がそれぞれ巣立った今、大事なのはその時間、同じ場所に家族がいることだけ。「あ~あ、そう言えばそんなこともあったよな。」程度の思い出づくりだけ。巣立ったとは言え、まだまだ自分の家族を持つに至らない子供達。彼らが家族を持った時、両親の思いを少しでも汲んでくれたら至福だ。次回は何処へ?

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