雄一、大腸検査を語る。
我が大腸内視鏡検査体験記
「内視鏡医は自分でする検査を実際に経験するべきだ」という理想と、「人より変わった腸を持っているだろうから検査はかなりつらいだろうな」という現実の狭間で大腸内視鏡検査を躊躇していました。しかし、ここ最近、40台半ばの大腸癌、30台後半の直腸カルチノイド症例等、比較的若い方の癌患者さんを経験しました。ちょっと前には、高校の同級生に大腸ポリープ内視鏡切除を行いました。血便が頻回に出ている訳ではなく、いきなり大腸内視鏡検査は怖いので先ずは便潜血とも考えましたが、毎年検診を受けていて便潜血陰性だった方が、陽性を指摘され検査を受けた時には進行がんが見つかったと言う事例もあります。父親として、子供達の教育費等これからますます何かと出費がかさんでいきます。経営者として、ようやく軌道に乗って来た医業経営を頓挫させて従業員を路頭に迷わせることができません。何よりも医師として、早期発見早期治療を唱えている自分が、内視鏡を生業としている自分が、手遅れの消化管がんになる訳にはいきません。誕生日を前に大腸内視鏡検査決意しました。
(検査前日)
当院スタッフの内輪の祝賀会があり寿司屋でたらふく食べる。生ビール2杯に、日本酒約3合を飲む。このため全く緊張することなく床につき、一度も目が覚めることなく熟睡。検査のための前準備は何もしませんでした。
(検査当日)
7時起床。起床後すぐから、自宅にてポカリスエット味のマグコロールという腸管洗浄薬1800mlを意識的にゆっくりゆっくり、二日酔いさましのつもりで約2時間をかけて服用しました。3回目あたりから泥状になり、5回目からほぼ透明になりました。腸管洗浄薬というイメージから終始トイレにこもりっきりで出っぱなしかな、と思っていましたが、便意を催しては排便して落ちつき、催してくる間は腹痛もなくデスクワークが出来ました。急性胃腸炎の時にも頻回にトイレに行きますが、差し込むような痛みが伴わないので楽でした。よく聞かれることがあります。自宅で腸管洗浄薬を服用した場合、自宅からクリニックに来る間に催さないか、漏らさないかと。当クリニックは、十分な説明をし基本的には自宅で服用してもらっていますが、開院以来そのような方はいませんでした。また、私の経験上からいうと、ある程度回数が行けば便意が消失するようです。万が一の場合に備えて、替えの下着とズボンを用意したほうがいいかもしれません。
下行結腸あたりでしょうか。しかしS状結腸に違和感が・・・。