韓国への旅行
アジア4カ国目
フジテレビへの抗議デモが話題になっている。他局よりも、韓国に対する肩入れ、偏向報道が目立つとの理由だそうだ。僕は嫌韓でも反韓でもなく、かといってK-POPや韓国ドラマにも全く興味がない。歴史的に考えさせられることが多い国ではあるが、経済成長著しい隣国といった印象が今は強い。
今年、久しぶりに家族旅行をした。沖縄、北海道という案もあったが、同じくらいの旅費だったので韓国を選択した。6才から70才まで年齢に幅のある一行だったので、観光地巡りはせず、ソウル滞在を楽しむ程度の気軽なものであった。2泊3日の旅行であったが、驚くこと学ぶことが多かった。中でも、驚いたことが2つあった。
(1) 自動車文化
韓国車を日本で見ることはないので、安価な日本車というイメージしか持っていなかった。仁川空港からソウルまで高速で約1時間ちょっとかかるのだが、行き交う車を見てびっくりした。ヒュンダイのソナタにジェネシス、KIAのK5にK7、当初、欧州メーカーの日本未発売車かな、と思ったくらいデザインがいいのだ。有名な欧州車と並んでも遜色なく、多少なりとも日本車や欧米車に似ているところはあるが、中国メーカーがモーターショーでよくやるそのまんまコピーではなく、許容範囲の類似性であった。欧州車の多い香港や台湾で見たレクサスは輝いて見えたが、個性の強い韓国車の前では残念ながらレクサスもかすんでいた。
日本で韓国車を全くといっていい程見ないように、韓国でも日本車をあまり見なかった。惜しむらくは、彼の地で、プリウスや日産ジューク、マツダデミオにホンダCR-Zがどのように映るのか、見てみたいところである。
(2) 恐るべし、中国パワー
僕は、ブランドにはほとんど興味がない(ヨウジヤマモト以外)。したがって、韓国のガイドさんも型通りに新羅免税店に連れて行ってくれたものの、「あなた達はブランドに興味ないですね、ここでは1時間にしておきましょう。」と実質45分程度の中途半端な時間を与えられた。仕方がないので、向学がてらぶらぶら店内を歩いてみたがとにかく人が多い。それもほとんどが中国人であることを、話し言葉を聞かなくてもファッションや雰囲気で分かった。ルイヴィトンが大人気で、ショップの前には行列が出来ていた。
日本でバブルが弾けてから20年近くになる。おしゃれとは言い難い人間が大挙バスに乗って押し掛け、ブランド店の前で行列を作って大声で話しているその姿は、20年前の日本人であったことは間違いない。他民族から見て一種異様な光景ではあったが、逆に考えると、ある意味中国パワーの凄まじさを見せつけられた。「百聞は一見に如かず」とはまさにこのことである。
今回の韓国は、アジア4カ国目だった。容姿や体型、市井のファッション、ガイドさんの対応、街の雰囲気等々、自分にとっては最も違和感のない外国だった。国レベルで考えると、竹島の不法占拠、反日教育、歴史認識の埋めることの出来ない隔たり、戦後補償等で様々な問題が横たわっているが、一訪問国としては素直に楽しめた。こんな時、佐野元春の「Young Bloods」の歌詞のワンフレーズ「争ってばかりじゃ、人は悲しすぎる」が浮かぶ。両国間に存在する垣根が少しでも低くなれば、と願う。
帰国後、違った意味で日本パワーを感じた。新羅免税店をウィンドウショッピングしていたら、いいなと思えるものがいくつかあった。ボッテガベネタのトートバッグにバレンシアガの財布である。日本での価格を知らないので、高い!の一言で店を去った。帰国してから日本での価格をみてびっくりした。韓国の直営店での価格が、日本の直営店はもちろん、どのネット販売よりも安いのである。
後悔先に立たず、現在、円は確かに強い。