院長のコラム

11番目の男(後編)

担当者がさらに曰く、昨今の長納期問題のため、レクサスにはいまだ納車待機者が多数いて(我が家もその一人)、しかも現在販売できる新車はない。この状況を少しでも改善するため、新型RXは生産計画をもとに、2023年国内向け生産数およびディーラーへの割当枠が決定したとのこと。それによると、一般枠(非レクサスオーナー)とオーナー枠合わせて年間国内割当台数は4000台強。店舗数は160店舗強あるので、単純に割れば来年1店舗あたり年間30台弱、月に2〜3台しかRXが入ってこない計算になる。「そちらの事情は分かっているけれど、こっちの事情もよく分かるよね(笑)。」なんちゃって圧力を担当者に投げかけてみた。しかし、「先生、今回ばかりは本当にすみません。今回は忖度が全く及ばない機械抽選することになりました。このような状況下、あちらを立てればこちらが立たずで、スタッフ一同気が滅入っています。何卒ご協力・ご理解のほどよろしくおねがいします。」との概要だった。

フェラーリ・プロサングエは門前払いされた。しかし、これは仕方ないものと納得している。超プレミアムブランド故、ブランドに長期間貢献してきたものが優先されるのが当然だ。けれど、レクサスもトヨタのプレミアムブランド。しかも、開業当初から10台程購入してきた実績がある。「なのに、公平抽選?」正直納得行かなかった。開業当初、営業スタッフは3人に売っている車は3車種。定期点検に行っても、いつも人はまばら。かつての閑古鳥状況を知っている僕からすれば、現在のスタッフ数や来訪者の状況は隔世の感がある。それだけレクサスが浸透し認知されてきた証左だ。付き合いが長いというだけで、レクサスRXに対する愛情やこだわりは他の購入希望車だって同じ、いやむしろ強いかもしれない。しかも、現在は車を売りたくても売る車がない非常事態。レクサスLXが納車された上に、上顧客を振りかざすのは大人げないと感じた。取り敢えずダメ元で、RX 500h Fスポーツ パフォーマンスを応募することにした。

付き合いのある販社の初期応募は、2023年度年間通してたった30台強の割当枠に対して10倍を超えた。「これはもう無理やな。」ほぼ諦めた。当落に関わらず連絡をよこすようお願いしていた担当者から連絡が入った。開口一番「先生、当たりましたよ。」の報告、「ほんまにほんま?」嬉しいと言うより当惑した。聞くところによると、RX 500h Fスポーツ パフォーマンス2023年度割当台数12台の11番目になったそうだ。時期は夏以降になるけれども、来年中には納車が確定とのこと。絶対に忖度があったと疑われるかもしれないが、開業来付き合いのある担当者には、僕と同等、もしくはそれ以上の太客もいて、ことごとく落選して嬉しさ半分、落胆半分とも付け加えてくれた。誤解を招かないようさらに説明するなら、我が販社は当落と言うよりも商談順序を決定したのが正解だ。公平・公正だったことを証明するため、販社のインスタグラムには結果が公表されている。

今までは初期ロットでオーダーし、販社で1、2位を争う納車が当たり前だった。今や購入できるだけでもラッキーという時代だ。こんな事態になるとは夢にも思わなかった。それもこれも、新型コロナ感染症とウクライナ戦争が大きな要因である。何れも、一刻も早く収束ではなく終息することを願って止まない。

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