院長のコラム

2022を振り返って(エルピスを観ながら)

2022年のTVドラマは豊作の年だったように感じている。NHKは常に安定していて、ふと浮かんだだけでも「鎌倉殿の13人」「正直不動産」「プリズム」「拾われた男」「あなたのブツが、ここに」が連続ドラマとして印象に残っている。特筆すべきはフジテレビで、年前半は「ナンバMG5」「ミステリと言う勿れ」にハマった。年末は、「silent」「エルピスー希望、あるいは災いー」の2作にすっかりやられてしまった。2作ともに、今後のドラマの方向性を示した画期的作品と感じた。特に「エルピス」は、フィクションと言え、放送局報道部内部の実態をあぶり出すかのように進行する展開に、「こんなの、テレビ局上層部はよくゴーサイン出したよな。」と感心することしきり。かつて、フジテレビ「オレたちひょうきん族」、日本テレビ「電波少年」等のバラエティ番組で、何でもありのイケイケゴーゴーの勢いが、とうとうドラマの領域まで波及してきたかのような印象さえ抱いた。

「エルピス」を視聴しながら、ずっと考えていたことがあった。故安倍元首相に対する一連の報道が何かおかしいと。憲政史上最も長く首相を務めた安倍氏は7月8日に暗殺された。通常なら、先ずはその功績を称えるとともに、志半ばに倒れた首相に哀悼の意を表し、銃弾による言論の封殺に対して声高に異を唱えるのが当然のはずだ。しかし、多くのメディアや左巻きの人々の論調は全く違った。事件当初、容疑者は元自衛官といかにも国粋主義者の反乱のように扱い、たった3年と分かった途端、旧統一教会信者の息子で教団に対する不満が犯行動機と一点突破に舵を切った。端的に言えば、「賛否両論あり、旧統一教会と関係のある政治家だから殺されても仕方なし」の報道姿勢。そもそも、賛否両論がなく宗教関係者と付き合いのない政治家なんて成立するのだろうか。もっと言えば、公明党と創価学会の関係はどうなのだろうか。献金や二世問題は、規模が大きいだけに旧統一教会の比ではないと思うのだが。強きを助け弱きを挫く、長い物には巻かれろ、死人に口なし的なジャーナリズムのある種本質が、安倍元首相の一連の報道で露見した。

関連したことをもう一つ。イーロン・マスク氏がTwitter社を買収し、同社のCEOに就任した。マスク氏らしく先ずは社員の大量解雇に着手した。時を同じくして、Twitterのニュースやトレンドから左翼的ハッシュタグ、左に偏った記事や発言がなくなった。どうも、大量解雇で活動家が一掃されたらしい。我が家の携帯通信会社はY!mobileである。設定していないにも関わらず、配信されるニュースに常々辟易していた。配信元が、朝日、毎日、東京日日、ハフポストにほぼ限定されていたからだ。それが、イーロン・マスク氏のTwitter社買収以降、いつの間にか携帯のニュース配信がなくなったのだ。詳細は分からない、ソフトバンク内でも同様のことがあったのだろうか?何れにしても、報道やメディアに関わらず、SNSや携帯通信会社までも左翼的思想の人々もしくは活動家が紛れていることが明らかになった。以前からおかしいと思っていたが、この社会では、いつの間にか報道は捻じ曲げられ左翼的主張が押し付けられている。

終結の見えないウクライナ戦争、ゼロコロナ政策の急激な転換による中国の混乱、インフレに対する欧米の緊縮的な金融政策、2023年はかなり厳しいことが予想される。しかし、我が国では卯(うさぎ)年、さらなる飛躍を願って止まない。

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