院長のコラム

31年目のご愛顧

社会人になって昨年で30周年を迎えた。それは即ち、自分で稼いだお金でヨウジヤマモトを購入するようになってから30年経ったことをも意味する。前半の15年は、大学院生、結婚、度重なる転勤、子育て、キャリアの研鑽、独立開業等、現在の自分に繋がる重要な期間であり、ポジションによって収入が随分異なった。したがって、シーズンに購入出来る服は常に不安定だった。結婚して以降は夫婦で購入するようになり、シーズンに1セットしか購入出来ない時代もあった。決して安いものではなかったが、どうにかこうにかやりくりしながら夫婦で買い続けた。「なぜ、ヨウジを着続けるのか、一言で。」ともし問われたなら、「逆に、(ヨウジ)それ以外だと心地悪いから。」と答える。体の一部であり、身体に染み付いているとしか言いようがない。

1月9日、ヨウジヤマモト青山店の店長さんから電話が入った。年始の挨拶を簡単に済ませた後、「実はですね。次の秋冬シーズンのコレクションを急遽青山で開催することになりました。平日ではありますが、ぜひいかがでしょうか?」とのお誘いの内容だった。ヨウジヤマモトは、ここ数シーズンVlog方式のコレクション発表だった。直前まで従来通りパリで発表する準備を整えていたけれども、コロナの感染再拡大によりパリ現地での発表を断念せざるを得ない状況になったそうだ。ついてはデザイナーが、青山本店で、予定していたものをそのまま観客を入れたランウェイ方式で開催することを望んだらしい。このご時勢である、青山本店での収容人数は相当限られる。在京の名だたる顧客を押しのけて、和歌山のしかもその南の田舎者に白羽の矢が立ったようだ。

「すいません、○○さん。折角お声をかけていただいて光栄ですが、何分平日開催で、翌日も平日なので二日に渡って休診にすることは困難です。申し訳ありませんが、今回は遠慮させていただきます。」と断腸の思いで断った。ところがだ、思案した挙げ句決断したにも関わらず、心中穏やかでいられなくなった。ずっと、いつかヨウジヤマモトのコレクションに行きたいと思っていた。かねてから、「長嶋さん、一度コレクションを体験してみてくださいよ。その時にはいつでもチケットを手配しますから。」と店舗スタッフに声をかけられていた。もちろんパリへの渡航費と宿泊代は自腹で、クリニックを長期休診にしなければならない。現実問題、不可能である。なのに今回、「ずっと」、「いつか」、「非現実」、「不可能」が、今そこに起ころうとしているのだ。向こうからわざわざ来てくれようとしている。その日の夜、眠られず落ち着いていられなくなった。9、10日と連休のため、週明けの予約状況を見て判断することにした。

当院は予約中心の診療体制をとっている。1月2月の寒い時期は、どうしても内視鏡検査が少なくなる。その上にこの新型コロナの再拡大である。1月20日の予約状況はまだまだ少なく、十分に調整可能であった。休診の問題も、代診日を設けることによって診療日数を削減せずに済む。腹は決まった、1月11日ヨウジ本店に連絡をした。「万難を排して参加出来るようにしました。よろしくお願いします。」そう伝えた。「ところで、本当に我々夫婦が行ってもいいんですか?」と投げかけたところ、「もちろんですよ。」強い返事が返ってきて自信を持った。

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