院長のコラム

40年ぶりの母校卒業式(1)

3月1日水曜日、母校の第75回卒業証書授与式に出席してきた。僕が37期なので、ほぼ40年ぶりの母校卒業式。昨年の東京での南紀田辺会に続く、なんちゃって同窓会会長二度目の仕事になる。生憎と言うか折良くと言うべきか、その日は休診日。来賓として出席を打診された。いつも副会長に代理してもらっていたので、今回はさすがに投げ出すことは出来ず受諾することに。副会長から「壇上に上がって祝辞を送らなければならないですよ。」と脅かされたが、同窓会運営に関わる教職員から「一言、お願いします。」のライン連絡に安堵した。しかし、一言と言っても「卒業おめでとう!」だけは味気ない。とは言え、来賓が長く話すのもいかがなものか、どうすべきか思案した。念の為、短いバージョンとそれよりも少し長いバージョンをとりあえず準備することにした。

午前9時開始の卒業式。卒業式は正装と決めていたのでもちろん和装。平日通りに起床して身支度をし、開始20分前に妻に母校へ送ってもらった。学校前は保護者の車でプチ渋滞状態、送迎してもらって良かったと実感。待機室に通され、現PTA会長と二人の副会長が既に控えていた。机に用意されていた式次第を見てびっくり。「机上のマイクでひとことお願いします。」の「のマイク」に二重線が引かれていた。おそるおそる三人に「昨年はどうでしたか?マイクに二重線が引かれてますけども。」と尋ねた。「昨年はハンディマイクを使って会長が代表して一言お祝いの言葉を述べましたよ。ほんまですね、体育館でマイク無しはきついですね。やはり感染症対策ですかね。」となった。僕の頭の中でチーンと音が鳴った。自分のプランは木っ端微塵に。

開始5分前に校長先生の先導で体育館に入場。約40年振りの体育館、「二度と戻って来ない!」と誓った場所に奇しくも帰ってきた。まさに感慨もひとしお。コロナ禍で縮小を余儀なくされた卒業式は、3年ぶりに通常通り挙行されたそうだ。コロナで始まりコロナで終わる今年の卒業生。入学式がままならなかったためか生徒と同じくらいの保護者が出席していて、見渡したところ450名前後いただろうか。厳粛な雰囲気の中、粛々とプログラムは進行していった。国歌、県民歌(初めてその存在を知る)、校歌斉唱はなく聴くだけ。マスク着用義務はなかったけれども、国公立の前期試験が終わったばかりで浮ついた状況ではないこともあり、ほとんどの卒業生がマスクを付けていた。式は滞りなく進み、いよいよ来賓者紹介へ。司会の先生の号令のもと、壇上に向かって右側に設けられた来賓席に卒業生が正面視する体勢に。想定外のマイク無しに卒業生一同の視線。目に見えない圧力は増すばかり。NHK大河ドラマではないが「どうする雄一」(つづく)

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