院長のコラム

ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”

 (今回は少しネタバレになるかも)気分は最高潮のまま第二部へ。アリーナに設えられた黒い布で覆われたスペースの全貌が明らかに。それは、浜田さん曰く12年ぶりのセンターステージだった。DVD「ON THE ROAD 2011 Last Weekend」で観た、世代を超えて笑顔一杯に熱唱している老若男女の映像。画像でしか観たことのない世界が眼前に蘇るのだ。会場一番奥から中央に移動したとはいえ、それでもまだまだ遠い。気分的には働きアリがシロアリになったくらいだけれども、近づいて来てくれたことが素直に嬉しい。DVDで観た世界は切り取られていたが、リアルに体現した世界は、例えどこを切り取ったとしてもきっと同じような映像になると確信出来るくらいに盛り上がっていて、「映像に偽りなし」を実感した。

 センターステージが催されるということは恒例の年齢確認も。「◯0代の人達?」の浜田さんの掛け声に手を振って呼応する。下は10代から上は90代までいただろうか?50、60代、我々の世代が圧倒的に多かった(ちなみに右隣も同世代を確認)。ということは、10代、20代の学生時代に浜田さんに触発された人達だ。学生時代ということは、まだ何者にもなっていない夢を見て夢を追い求めていた頃。あれから約40年、夢見る頃はとうに過ぎて社会的には退職したか定年前。定年前なら年功序列に則れば、窓際に追いやられているか、管理職で陣頭指揮を執る立場。もちろん、僕のように定年のない自営業の人もいるだろう。何れにしても、何者にもなっていない者が何者かになって今夜集結してきている。仲間や家族、夫婦で来ている人もいれば一人の人もいる。着飾っている人もいれば普段着のままの人もいる。活力が表情に現れている人もいれば疲れてそうに見える人もいる。痩せている人もいれば恰幅の良い人もいる。隣人のように大声を張り上げて歌っている人もいれば僕のように心で叫んでいる人もいる。職業柄、その人の背景に興味がある。人生のビフォアフターを目の当たりにして感慨深かった。ところで、同世代に僕はどう映っていただろう。

 三時間強のライブをシャウトし、タフなパフォーマンスを繰り広げる浜田さんは昨年古希を迎えた。御年70ということは医療的には前期高齢者。イメージ的にはサザエさんの波平さん。その波平さんだが、実は設定年齢が54歳とのことで、70と言えば裏のおじいちゃんとおばあちゃん。一昔前とは言え、こちらも時代の変遷を感じる。話が少しそれた。終始、ロングTシャツに半袖Tシャツを重ね着していた浜田さん。ライブ最終盤に半袖Tシャツ一枚になる場面があった。袖から見える上腕の筋肉に思わず脱帽。ライブ終了後の食事会で話題になったのは、声量や体力は無論、体型とこの二の腕の太さ。あるべき高齢者の姿を体現してくれているようで奮い立たされた。

 アンコールは「君が人生の時」で締めくくられた。会場の雰囲気も相まって、アリーナツアーの良さを再認識した。次回の参加を心に誓い、そぼふる雨の中、大阪城ホールを後にした。三組の夫婦が集った浜田省吾を語る慰労会は、浜田さんの話題を中心に、互いの家族のことや近況報告をしてあっという間に過ぎた。死ぬまでにやりたいことリストではないけれども、思い立ったが吉日を実行していれば、時にはこんなに素晴らしい日も迎えられる。さて、次回はいつになることやら今から楽しみだ。

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