院長のコラム

2010ワールドカップ南アフリカ大会で考えた事

長嶋、人生を悟る 
10-6-28
今やテレビでは、ワールドカップの話題で一色です。G8で菅首相が全く存在感を示せなかったにも関わらず、7月11日には日本の今後を大きく左右する選挙投票日にも関わらず、すべてがワールドカップの話題で持ち切りです。傍観者として、シニカルさを装って今の日本の盛り上がりに水を差そうなんて気持ちは毛頭ありません。ただ、あまりに期待していなかったので、予想以上の結果を出されても、本当?、というのが正直な感想です。最初から盛り上がっていないので、想定外の波が来てもどうにもこうにも波に乗れていない、というのもあるのかもしれません。

自分自身、今まで日本がワールドカップに参加してきた中で、今回程盛り上がっていない大会はありません。FIFAランクが40位以上で、大会前の練習試合では4連敗、素人眼から見てもちぐはぐな印象は拭えず、期待しようにも期待する余地など全くない状況でした。負けていらいらするのが嫌なのでテレビ観戦を止めようとしていた矢先、息子達の学校の生徒自治会長から保護者に向けてメールが来ました。4年に一度の大会なので全員観戦が出来るよう学校に要望したこと(もちろん皆がサッカー好きな訳ではないので希望者だけですが)、それにあたっては翌日の授業で寝ないことを学校側と約束したこと、が書かれていました。まだまだ17歳かそこらの若者が自立(自律)していることに感動を覚え、「子供達が体育館に集まって一生懸命に応援しているのに、その保護者が眠るわけにもいかないな。」ということで、遠く離れた地で頑張っている息子達との繋がりや一体感を感じたくてようやくテレビ観戦した次第です。

話は長くなりました。今回の大会から学んだ事それは、何事にも必要以上の期待を抱くな、ということです。今までは、日本代表に何度期待を裏切られたことかと考えていましたが、今回は全く期待していなかったので、「おっ、なかなかやるな。」と少し得をしたかのような気分で、例え予選敗退をしていてもきっと納得していたことでしょう。
翻って、その事は人間関係においてでも同じではないか、とふと思いました。確かに自分の今までの人間関係を振り返ってみると、人間関係が気まずくなるのは大抵必要以上にその人に期待を抱いていた時のように思います。期待をしているが故に、思ったような人間関係が構築出来なければ裏切られた、と感じます。そのことは、行動を起こした後の結果にも言えることで、期待をするが故に思ったような結果が出なければ運が悪かったと嘆き必要以上に責め立てくよくよするのです。
4年に一度のサッカーのワールドカップで、生きてく上での真理を得心した長嶋でした。明日のパラグアイ戦も期待する事なく、パラグアイに1点先制された時点でテレビ観戦を止めるくらいのつもりでいようと思っています(熱心なファンの皆様申し訳ありません)。

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