院長のコラム

2010年を振り返って〜経営者編〜

今年を振り返る~2010年編(1)~ 
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今年の夏は暑かったらしい。まだまだ4ヶ月前の話なのに、もう随分昔の事象のような気がする。今年の冬は暖かいことを現在進行形で実感している。年末までにクリニックの薪ストーブを焚かなかったのは今年が初めてである。昨年末は粉雪舞い散る中で1年を振り返ったから、今年は年の瀬といった感じに乏しい。

開業医として今年は飛躍の年になったように思う。昨年、年間1900件ちょっとの検査件数が、今年の4月から12月までの9ヶ月でクリアできた。このペースで行くと年間2400件、開院初年度と比較して約2倍の検査件数になるだろうか。昨年末、検査件数に踊らされることなく地道に取り組んで行くことを決意したが、結果として大幅に増えたことは素直に嬉しい。年初からスタッフに大幅な変更があったため、今まで積み重ね上げて来た物事が一からの出直しになる不安はあったが、スタッフの努力により支障なく引き継がれ、むしろプラスαが加わりスタッフの患者さんに対するケアが一層深まり、この点も検査件数増加につながったのではなかろうか。支援してくれたスタッフには感謝の気持ちで一杯である。感謝の気持ちだけではなく、今冬3.5ヶ月の賞与を支払う事が出来た。昨年までの3年間に蒔いた種が大きな実りをもたらしたような、今年は、経営理念「Hospitarityの追求」が浸透してきていることを日常生活、診療の中で実感できる年になった。

比較的順調であった医業経営の一方、臨床医としては学会参加、学会発表が例年になく出来なかったことは至極残念なことである。学会活動と日常診療は車の両輪であると考えている。両方のバランスがとれていないと車同様方向性が怪しいものとなる。学会活動を通して学んだことを日常診療に反映させ、日常診療で経験した珍しい症例や臨床検討を学会の場で発表する、ミュージシャンのレコーディングとライブ活動にも似ているのかもしれない。忙しい、面倒くさい、といったネガティブな気持ちを先行させるのは止めよう、出来ない言い訳を探すのはもう止めよう、来年は必ず学会発表をすることをここに宣言する。

僕は四十歳で開業したので、定年までの20年間における一つのスパンは4〜5年間と考えている。そう考えれば、起承転結の起は今年で終わり来年から承の時期に入る。尊敬する佐野元春さんは、初期3部作の後「No Damage」というベストアルバムを制作してニューヨークに渡り新境地を開いた。さすがに僕はアーティストではないので新しい自分を表現する事はできないが、次の4〜5年間は今まで築き上げたものをさらに強固なものにする一方、五十代には転じることが出来るよう努めていこう、と思う。今はまだ言えないが、来年は新しい取り組みをしていこうと目論んでいる。
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