I Miss You(永遠のアイドルミポリン)
12月6日金曜日夕刻。その夜はいつものメンツと宅飲み。その前に、これから立ち上げるプロジェクトのため、小一時間ほどズームミーティング。18時半スタートの飲み会に向けて仕事で疲れた体をソファに投げ出し、ぼーっとテレビを眺めていた。すると突然、「歌手 中山美穂さん急死」のテロップ。茫然自失とはまさにこのことで思考能力がフリーズ。「まさか!」、「違う違う!」、「もしかして自殺?」。「もし自死なら何が原因?」の堂々巡り。テレビ報道するくらいだから事実。しかし、どうしても受け止められない。飲み会でもその話題が出て惜しむこと仕切り。翌日は、少し飲みすぎたせいか頭痛を抱えながら満杯の予約検査を全う。帰宅して休むまもなく大阪へ。Zepp Nambaで開催される岡村靖幸のWINTER TOUR「芸能人」に参加。コンサート終了後は、家族集っての久しぶりの食事会。スイスホテル南海大阪に宿泊して、翌8日は心斎橋に腕時計の委託販売へ。その後はレクサス和歌山に移動しRXの定期点検、点検の間オオミヤ和歌山本店で開催された時計専門誌「クロノス日本版」編集長広田雅将さんのトークショーイベントに。帰宅したのは夕刻、激動の週末のため、情報番組を見たりネットニュースを検索する時間がなく、中山美穂さんの訃報に接することはなかった。
(これから語ることはあくまでも主観で、場合によってはディスりになるかもしれないため、ミポリンファンは読むことをお控えください。)このコラムを読んでくれている方は理解してくれていると思うが、ミポリンが一番のマイ押し女優で永遠のアイドルだった。「ママはアイドル」以来、ミポリンのドラマは欠かさず見た。CDだってDVDだって買った。映画「Love Letter」と「サヨナライツカ」は独りよがり映画ベストテンに入る大傑作。けれども、「サヨナライツカ」以降ミポリンの容貌が微妙に変化しているように感じた。なんだか頬がふっくらして、その分猫のように鋭い眼が狭まったような気が。年齢を経ることは仕方がない。風貌だってそれなりに衰える。だからと言って、それを人工的に改変するのはいかがなものか、(美容)整形疑惑が取り沙汰される女優の噂を見聞きする度にそう感じていた。ある時期を境に、自分の中でミポリン形成疑惑が確信に変わった(真偽は不明で個人的感想)。ミポリンが敬愛していると語っていたオードリー・ヘップバーンの晩年は、シワが入って痩せ細ったとはいえ往時を思い起こさせた。ここ数年、僕が想像していたミポリンの経年変化と現実のミポリンに乖離が生じた。この年齢になれば押しなんてなくなり周囲から蹴落とされるだけ。だから、青春の後始末をするのが現在の僕の行動目標。その一つに「ミポリンに会いに行く」があった。ミポリンのコンサート案内は届いていたけれど、かつて大好きだった彼女に会いに行く熱量はもうすでに冷めていた。
「ミポリンにイツカ会いに行く!」が果たせない夢になってしまった。その後の報道で自死ではなく、ヒートショックもしくは泥酔での浴槽死とのこと。そうはいえ、かつての永遠のアイドルが現世から去ったことは隠しようのない事実。思うことは多々あるけれど、中山美穂というアイドルに出会えたことに今は感謝したい。「ミポリンは永遠に不滅です!」