院長のコラム

NSXのリベンジ

僕は、かつて2代目NSXを所有していた。自分の夢を叶えるとともに趣味を満足させるため、発表と同時に契約を交わした。当初、年間販売台数200台に対して400台以上の予約が入り、そうそうに2年分の受注が埋まった。「これで希少性も加わった!」、欲望に火がついた。しばらくセカンドマーケットを眺める日々だった。プレミア価格で売られていたので、購入半年後に試しに見積もってみた。「あれれ?」、何社か見積もってもらったが、その時点で車両価格から400万円程のマイナス査定だった。最終的には、2年・走行距離わずか3000キロの車をマイナス800でドナドナすることになった。忸怩たる思い、当時の心境を表す最適な言葉である。

話をS660に戻す。日曜午後、返事を待っていた会社から電話が入った。「270でお願いします。」との返事だった。思わずガッツポーズをとったが、「最後の1社の査定を待って明日返事をさせてもらいます。」と即答を避けた。その日の夕刻、フリマに出品していた会社から電話が入った。「現時点で300での入札はありませんが、当方の本部からそれに近い金額で買取りをさせて欲しいとのことです。したがって、希望金額を教えてくれませんか?」との連絡だった。「フリマに反映された直後にも関わらず何なん?」と不思議に思ったが、新車車両価格並みの290を提示して了解を得ることができた。「しかし、最後の1社の査定があるので明日返事をさせてもらいます。」と納得価格ではあったが、不義理することを良しとせず即答を避けた。「これで決まりやな。」、話しながらほくそ笑んだ。

週明け、診療合間の交渉になった。幸運なことに予約件数は少なかった。290という下取り価格もあって強気に出られた。「他所がかなりいい価格を提示してきているので、正直もう無理だと思いますよ。」と早いところ交渉を中断したかった。「いいクルマなので是非欲しいんですよね。」と中座しては本部とのやり取りを頻回にしていた。ところで、今回の下取りにおいては、かなり厳しい条件をつけていた。ナビ・ドライブレコーダー・ETCの3点は、次車に換装可能なため取り外すことが前提だった。査定を開始してから1時間半後、「お待たせしてすみません、ようやく査定額が出ました。◯◯◯でお願いします。」、「ええっ?」耳を疑った。ドキドキが止められない。3年・走行距離8000弱、30万円程のオプションレスの車に、新車にフルオプションを付け諸経費まで加えた値段が付いた。

ロレックスの一部プロフェッショナルモデルは、中古品でもプレミアが付いて買い取られている。これは需要と供給のバランスが崩壊しているためで、腕時計の一部の世界で起こっている現象であり、基本的にモノの価値は購入直後から急落するのが通常である。今回の交渉が一炊の夢にならないよう瞬時に契約を交わし、車の引渡し日などすべてを即決した。案の定、現在、中古販売価格はさらにプレミアを付けて売られている。今まで何台もの車を乗り継いできたが、購入価格よりも高く買い取られたのは生まれて初めてのことである。いや、最初で最後の経験かもしれない。「生きてて良かった。」、素直に思えた。

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