THE ROAD 2022(虎舞竜かよ!)
1月21日土曜日、待ちに待った日がついに訪れた。僕の思いが通じたのか、その日は晴天。事前情報を伝えていたクリニックスタッフが気を使ってくれたようで、待合のUSEN、内視鏡室のApple Musicから流れる音楽は浜田省吾。朝から気分は上々、予約件数も少なく余裕をもって診療に従事でき、かついつも以上に早く診療を終えることが出来た。問題は特攻服、真冬だけれどもコンサート会場は熱気に包まれるに違いない。思案の末、アウターはレザーブルゾンにレザーパンツ、インナーは薄手のカットソーを選び準備ととのいました。一般抽選でコンサートチケットの当たった妻の友人を拾って一路大阪へ。
「特別な夜のため、たまには贅沢したっていいじゃない。」予約したのはリッツ・カールトン大阪。バレーサービスを利用してホテルにチェクイン、大阪フェスティバルホールまでホテルから徒歩10分。待ち合わせていた友人のご主人とホール玄関口で合流、欲しかったコンサートグッズをあらかじめ購入し、入場までの時間一服することにした。参集する人々の流れに否が応にも気分は高まってくる。景気づけに生ビールを僕が頼んだら旦那さんも応じてくれた。ほぼ空きっ腹にアルコールは酔いが回りやすく、ほろ酔い加減がちょうどいい塩梅。結局、駆けつけ二杯になってしまった。入場のためドア前エントランスに並ぼうとしていたら、「あら、長嶋さんでは?」と女性に声をかけられた。何と海陽学園の保護者だった。次男が卒業して以来なので十年弱になるだろうか、特別な日には思いがけないことが起こるものだ。妻同士がLINE交換してまたの再会を誓った。
いよいよ入場、並み居る会員を押しのけ当たったファンクラブ枠のチケットに期待は高まる。というのも、自分の席は入場時に発券され初めて分かるのだ。佐野元春のフェスティバルホールは、ファンクラブ枠で1階10列目、ワクワクしながら会員証を差し出した。スキャナーで読み込んでもらってプリントアウトされた席に思わず目が点になった。まさかやーの3階6列。長いエスカレーターに乗ってたどり着いた席は最後尾列から数えてわずか。席に座って舞台に映るスクリーンを見たら、「ON THE ROAD 2022」のONが欠けていて「THE ROAD 2022」の文字。「ロード2022って、虎舞竜かよ!」内心思わず毒づいた。腑に落ちないまま、開演までの20分、会場を眺めた。
ほぼ最後尾なので、会場全体の雰囲気やそこに集った人々は後ろから一目瞭然。となると、見たくなくても問答無用、男性の頭頂部から後頭部が「世界まる見え!テレビ特捜部」状態に。サザエさんの磯野波平さん、もしくはプレ波平さんが案外に多い。ちなみに波平さんの年齢は54歳だそうだ。一昔の60前と言えばおじいちゃん、典型例が波平さん。浜省のライブに来るくらいなので皆若々しい服装をしているが、さすがに髪をつくろうことは困難。数々の頭頂部を見つめながら、年齢層の高さと同世代である親近感を覚えずにいられなかった。さあ、ロックンロール・ショーの始まりだ。(つづく)