院長のコラム

Y-3 QASA HIGH

ツイテル男

Y-3とは、山本耀司さんとドイツのアディダス社が、ハイファッションとスポーツウェアの融合を目的として設立されたコラボレーションブランドである。「街にはジャージが溢れかえっているが決して格好いいものではない。自分自身が着て歩きたいと思えるものを作りたい。」そんな耀司さんのコメントを、以前雑誌で読んだことがある。確かに、スポーツ以外の日常でジャージの上下を着て歩いている人を見たら、一昔前ならヤンキーもしくはその筋の人、現在ならヘルパーさんというイメージがある。
アディダスの特徴である三本線の太さや長さを変え、施す位置を工夫することによってY-3にはモード感がある。したがって、日常使いできるカットソーはY-3のものを購入することが多い。

十月二十五日大阪に行く機会が会ったので、阪急メンズ館にあるY-3に久しぶりに立ち寄った。顔見知りのスタッフに何かお勧めのものがないか聞いたところスニーカーを勧められた。スニーカーはめったに履かないので、ああそうですか、とつれない素振りをした。しばらく商品を見ていたら、中国人や韓国人と思しき人々が携帯電話をしながら、あるいはスマホを見ながら次々とそのスニーカーを買っていくのである。不思議に思ってスニーカー横に置かれている説明書らしきものをよく見ると、そのスニーカーはQASAというらしく、二十五日と二十六日は一人一商品の購入でお願いしますと書かれていた。
改めてスタッフに聞くと、相当な人気商品で再販売の日がちょうど二十五日で、前日の夜から並んで購入した人もいるとのこと。ヨウジヤマモトとアディダスのコラボスニーカーと較べて値段がお手頃だし、スタッフの「購入しておいて絶対間違いないですよ。今ならサイズも選べますからね。」の声に押され購入することにした。

帰宅してからネットで調べると驚くことばかりだった。ネットで購入しようとしたらほぼ完売状態で、僅かに残っているのはサイズ30cmだけだった。別名忍者スニーカーと呼ばれているらしく、スニーカー愛好家から一目を置かれているようだ。しかも「Y-3 qasa」で検索すると、日本語より英語が圧倒的に多く出てくる。本家日本よりも日本以外で人気沸騰なのか。
さらに驚いたのは、ネットオークションではプレミアム価格で販売されている。何と、僕が車の修理代に払ったお金が上乗せされ出品されている。「これでちゃらやん。」と内心思ったが、ご縁があって購入した商品なので、更なる値上がりを待つことなく大事に履いていこうと考えている。

車を当て逃げされたため不意の出費を強いられたが、一方プレミアム商品を何の苦労もせず購入できた。まさに人間万事塞翁が馬をこの短期間で体験した。もし、待っていた幸運が今回の出来事なら少し物足りないような気がするが、人間が小さいのでしかたないのだろう。日頃の行いが悪い自身を反省して、もう少し信心深くなろうと思った。

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